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「美しい」という感覚は、本能に属している。
それは、世界が静かにあらわれはじめるとき、
知覚が応えることで生じる微かな揺らぎである。
凪とは、その揺らぎが最も静かに保たれている状態であり、
空間と時間が一つの呼吸として重なる瞬間に立ち上がる。
ただその現れを受けとめている。
光と影のあいだに生まれる、わずかな気配の声に耳を澄ませながら。
黒と白
世界が、その輪郭だけで息づく場所。
光と陰が呼吸する。
形は、あらわれては、溶けてゆく。
木 村 尚 樹
fine art photography
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