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             木 村 尚 樹 
         NAOKI  KIMURA
         fine photographic arts
           since 1987

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II. 「零式」の概念的定義

II. 「零式」の概念��的定義

「零式(Zero-Formula)」とは、
芸術の臨界点を象徴する記号的・構造的装置である。
ここで言う「零(0)」は、「無」ではなく、
“限りなく無に近く、しかも微かに存在するもの”を意味する。

それは生成と消滅の境界にある“あわい(間)”であり、
現象学的には「地平(Horizon)」として説明される。
地平とは、「今は見えないが、確かにそこに在るもの」、
すなわち潜在的現存在(latent being)への認識を可能にする場である。

よって、「零式」は、存在論的に“無限性の臨界”を示し、
美学的には“生成としての美”を志向する概念である。

木 村 尚 樹

fine art photography

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